用語集

CarSimファミリーの車両運動シミュレーションソフトに特有の用語を解説します。

Data Field
  • データ画面上の矩形欄のこと。編集可能なテキストが記入されています。テキストは、名前・数値・色定義のRGB数値を表現します。Data Fieldのデフォルトは黄色なので、別名Yellow Fieldとも呼ばれていました。

Data screen
  • CarSim.exe等ブラウザープログラムによるグラフィカル・ユーザインタフエース(GUI)を使って、SGUIデータセットを画面に表示したもの。

Data set
  • パラメータ値と関連情報の集合体のこと。SGUI画面上に見やすく表示されています。Data setは、テキストファイルのPARファイル(Parsfile) に保存されて、SGUI画面で編集します。

DLL
  • (Dynamic Link ライブラリー):この拡張子のファイルは、メモリにロードされるライブラリ・コードを持っています。VehicleSim Math Model Solverは通常、このDLLで提供されます。

Drop-down list
  • マウスクリックでプルダウン・メニューを表示させる下三角形のボタン。

Echo file
  • VehicleSim Mathモデルがランに使った入力パラメータと表データを書き出したテキストファイルのこと。シミュレーション計算に使った全条件が記録されています。Mathモデルが書き出すEcho Fileは全てParsfile形式です。

ERD file
  • 自動グラフ描画やアニメ、その他後処理をサポートする規格フォーマットで保存したファイルを指す。VehicleSim Mathモデルが出力するファイルは、全てERD形式 (WinEP Reference Manual参照)です。プロッタとアニメータは、ERDファイルを読み込みます。ERDとは、この形式を開発したUMTRIの研究グループ:Engineering Research Divisionの頭文字に由来します。

Export variable
  • Mathモデルの変数の一つ。 所定の時刻毎にSimulinkや外部ソフト (ハードウェア・インザループのセンサ等) にエクスポートします。

Expanded parsfile
  • 他のParsfileにリンクを持たない、 自己完結Parsfileです。

Import variable
  • Simulinkその他の外部ソフトから定期的に各時刻にインポートされるMathモデル内の変数のこと (例:ハードウェア・インザループからの測定サンプルデータ等)。

Indexed parameter
  • 類似部品に使うパラメータ (例:タイヤ) は、 場所を指定する複数のインデックスで表現します。 例えばタイヤは、 車軸番号と車の左右の側番号で特定します。

Key Word
  • コンピュータ・プログラムが認識する、 文字や記号で作った語句。 CarSimでは、 車両パラメータは全て入力ファイル中のキーワードを使って特定します。 CarSimのキーワードは、大文字小文字の区別がありません (例:speed・SPEED・SpeED は同一)。 語句中に、スペースは許されません。

Library
  • 同じフォルダに保存し、 同じ画面で見るデータセット(Parsfile)集合。

Link
  • データセットから別のデータセットへの接続のこと。 リンク先ライブラリーとデータセット名を示す標準的コントロールオブジェクトで表示されます。

Math Model
  • CarSim環境における連立常微分方程式を指します。これは、運転操作入力と環境との相互作用入力に対する応答としての、車両の主要機械部品の物理的挙動を表現する常微分方程式です。方程式中の変数は状態変数と呼ばれ、任意時刻における車両モデルの状態を完全に表わします。方程式は、 ソルバ・ルーチンの数値積分を使って解きます。

MATLAB®
  • MathWorks社の、 数値計算と可視化パッケージソフトです。 アドオンモジュールのSimulink® はCarSimと共動して使用できます。

Mechanical Simulation
  • CarSimの開発・保守・サポートを行う会社。

Numerical integration
  • CarSimのMathモデルのような微分方程式を解く数値計算法。

OBJ
  • 3次元形状を表現する、CADソフトWavefrontの標準形状フォーマット。Surfanimの中で使われる部品形状の色、テクスチャ、光源特性が含まれている。

OpenGL
  • 三次元空間におけるオブジェクトと照明を表示するグラフィックス・ハードウェア用の標準インターフェースのこと。 OpenGLは、 Silicon Graphics、 Inc。で開発されました。 Windows以外にも、 多くのOSシステムがサポートしています。 SurfAnimが使用します。

Output variable
  • Mathモデル中の変数の一種。時間増分毎に、その値をファイルに出力し、終了後に調べる変数。出力変数は、アニメータやプロッタが読むことが出来るERDファイルに書き出されます。

Parameter
  • シミュレーション・ランの間、 コンスタントな量。 データ画面上で参照する数値は全て、 スカラ値か表形式のパラメータです。 一方、 変数は、 Mathモデルを使って連続的に計算する量のことで、 プロッタやアニメータを使って参照します。

PAR File
  • キーワードベースのテキストファイルのことです。 DOS拡張子PARが付きます。 Parsfileの別名です。

Parent Screen
  • 現行画面にリンクするデータ画面を、 Parent画面と呼びます。

Parsfile
  • 小文字で書くと、 キーワードベースのテキストファイルを指し、 DOS拡張子PARが付きます。 Parsfileは、 CarSimデータベース情報 (パラメータ) の保存に使います。 CarSimの各プログラム間の伝達にも使います。

PARSFILE
  • 大文字で書くとParsfile内部に使用するキーワードを示します。

Real time
  • 物理世界における時間スケールのこと (Mathモデルの仮想時間と対比されます)。 CarSim Mathモデルの計算は、 リアルタイムよりも速く実行されるので、 ハードウェア・イン・ザ・ループ (HILs) で使う場合は遅延させる必要があります。

RGB
  • 赤・緑・青色のレベルを指定する三つの数値。 RGB値は、 SurfAnimや標準OpenGL中で色を設定するのに使います。

Ring Control
  • プルダウンメニューを表示する、 マウスで選択する三角ボタンのこと。 現行選択メニューを表示するリングコントロールもあります。

RT(real time)
  • リアルタイム:実時間。

Run
  • シミュレーション試験のこと。実行する (make a run) の短縮形。シミュレーションの出力結果も指す (例:計算結果を見る (look at a run))。

Screen
  • ライブラリーに対応する画面レイアウト (screen layout) の短縮形。このマニュアルには、画面間を移動する方法について多くの解説があります。

SGUI(Simulation Graphical User Interface)
  • CarSimのアーキテクチャ部品 (データ画面・プロッタ・Mathモデル・アニメータ) は、過去に他のソフトでも使われてきたものです。これらを総称してSGUI と呼びます。UMTRIで誕生し、Mechanical Simulationで更に進歩し続けています。

Simulink®
  • 動的システムのモデル化とシミュレーション解析を行なうソフトウェア・パッケージ。MATLAB® で動きます。SimulinkとMATLABは、MathWorks社製品。

Station
  • 道路や軌道の中心線沿いの距離

STL
  • Stereolithographyの略語。 ファイルのタイプで、一連の三角形を組み合わせて三次元表面を定義します。STLファイルは、SurfAnimアニメータで使うことができます。(しかしながら、今ではOBJファイルの方が使われています。)

SurfAnim
  • CarSimプログラムの一つ。 シミュレートした車両挙動を仮想カメラと組み合わせて陰付サーフィスモデルの動画で視覚化します。

UMTRI (University of Michigan Transportation Research Institute)
  • ミシガン大学交通研究所。 CarSimのモデル化とシミュレーション技術の多くが、 1970〜1996年の間、 UMTRIで開発された知識と手法に起源があります。

Variable
  • シミュレーション・ランの間、 時間と共に変化する量のこと。 CarSimのMathモデルに関する変数には、 (1) 時間関数で定義する入力(運転操作と外乱)、 (2) インポート変数(Simulink等の外部ソフトから)、 (3) エクスポート変数 (Simulink等の外部ソフトへ)、 (4) 出力変数 (参照と解析用のファイル出力) があります。

VehicleSim®
  • Mechanical SimulationでVehicle Math Model Solverプログラムの開発に使われている数式コード生成ツール。CarSim等の車両運動シミュレーションソフトの開発に使われているが、シミュレーション実行時には必要としない。

WinEP(Windows Engineering Plotter)
  • CarSimのグラフ化プログラム。 ERDファイルから読み込んだデータから、 X-Yグラフを作成し、 シミュレーション結果の参照に使います。 測定結果等の、 外部データの参照にも使えます。

Yellow Field
  • データフィールド(欄) の別名。 データフィールドのデフォルト色が黄色だからです。 Preference Screenで任意の色指定に変更できます。