「車両運動力学の基礎」トレーニング講座 受講案内 2017

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日本の自動車業界では、技術者は現場経験を通じ、特定の分野における実践的で専門的な知識を習得することが一般的です。一方で、自分が携わったことのない分野については浅学になりがちで、開発中のシステムに関係する周辺装置を理解しないまま担当分野の開発に没頭してしまう技術者も少なくないのではないかと考えます。もし、車両全体をひとまとめにシステムと捉えることができ、車両を構成する様々な装置の特性を広く理解できたなら、それが専門分野における新たなひらめきへとつながるのではないでしょうか。

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■教科書

Fundamentals of Vehicle Dynamics
Thomas D. Gillespie 著 SAE 出版, 1992.


 

■著者略歴 Thomas D. Gillespie 博士

 元ミシガン大学教授、Ford Motor で新型大型トラックの試験法の開発グループのリーダーを務めつつ、トラックの制動・操 舵性・乗り心地性能の理論モデルとコンピュータ・プログラムの研究を担当。ミシガン大学・交通工学研究所 (UMTRI) に移籍して、同研究を続けながら路面粗さ(road roughness) の特性化プロジェクトを率いる。ミシガン大学退職後、Mechanical Simulation Co. に移籍。博士の書が SAE (米国自動車技術者協会) のベストセラー書となり、Buckendale 賞を受賞し、SAE のフェローに任命される。

  

Thomas D. Gillespie SAE インタビュー(抜粋)(WMVファイル)

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二人の講師が様々な角度から車両運動を解説します

中村 幸夫(Sachio Nakamura)

神戸大学電気工学科 学士・修士。
アイオワ大学(米国) 機械工学科 修士・博士。同大学で、NADS の初期 DADS プログラム開発に従事。
職歴:リハビリ病院生体工学科研究員、New Jersey Institute of Technology 機械工学科助教授、NSF の Young Faculty Award を受賞し、博士課程学生 4 名・修士課程学生 16 名を指導、AT&T Bell Laboratory システムエンジニア、横浜ゴム株式会社車両工学研究室・室長、 バーチャルメカニクス技術顧問。
SAE (米国自動車技術者協会) の車両運動力学関係のセミナーを 3 講座受講して、日本語版講義の必要性を痛感する。
講師からのメッセージ
小生の卒業研究の時代、カリフォルニア大学バークレー校で博士号を取得された恩師との出会いから海外の文献書籍に目覚めました。後に、アイオワ大学に留学する機会を頂き、そこでこんなことに気づきました。「自分には初めての経験でも、すでに先人が悩みぬいた結果が文章化されている」そして、先行文献の価値に目覚め、タイヤメーカーの横浜ゴムに入社後は、SAE論文と米国特許データ(USP)に魅了され、数多くの文献や特許データに触れてきました。セミナーでは、受講生の皆さんに役立ちそうな文献や特許の紹介なども随所で行っていく予定です。自分より偉い先人が五万といるなかで、先人の意見に耳を傾ける謙虚さが求められています。


米川 隆 (Takashi Yonekawa)



日本大学理工学部精密機械工学科卒業。1974 年4 月トヨタ自動車工業株式会社(現トヨタ自動車株式会社)入社、シニアスタッフエンジニア 、2014 年7 月退職。2014 年7月より名古屋大学未来社会創造機構研究員。

職歴:トヨタ自動車の車両運動性能分野でドライバビリティ、限界時操縦安定性、車両運動シミュレーションなどに従事。予防安全分野でVSCの普及活動や東富士研究所の世界最大のドライビングシミュレータの開発を担当。2007 年自動車技術会フェロー、2008 年日本機械学会賞(技術功績)「交通事故低減に向けた予防安全技術に関する研究開発」を受賞、2009 年自動車技術会エンジニアレベル認定フェローエンジニア(車両運動性能、安全・実験、研究)、2013 年BestPaper Award (FAST-Zero’ 13)

講師からのメッセージ
私は自動車の運動性能の実験に関わってきました。実験は、試験とは異なり、決まった方法が無く、未知の現象を 解析することです。この未知の現象を解明するのに重要なのは、その分野の知識と経験を持った専門家が多くの蓄積した実験データの中から答えを見出す「勘」だと思っています。素人の「思いつき」とプロの「勘」は大きく異なり、「勘」を養うためには、その分野の基礎知識が必須です。この講座を通して基礎を学びながら、 受講生の皆さんが持つ課題や疑問を一緒に議論していきたいと思います。

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以下の3分野の方々は、是非この機会をご利用下さい。

(1) 車両設計・開発を業務とする技術者 
(2) 車両設計・開発・試験部門のマネジャー 
(3) 車をシステムとして理解する必要がある技術者

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・理論解説、例題による検証 
・自学習として課題の提出 
・CarSimによる結果の確認             
・確認テストによる理解度の把握と個別フォロー 
・講義内で使用した英単語のまとめ

教材は「Fundamentals of Vehicle Dynamics」を主に使用しますが、講義は日本語で行い補助資料も日本語で用意し ます。また、英語の文献を読むための自動車英語の習得も念頭に置きます。 
※「Fundamentals of Vehicle Dynamics」(Thomas D. Gillespie著)は各自でご用意ください。斡旋販売も承ります。

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● 直進性能
・各状態におけるフロント車軸とリア車軸の荷重計算
・積載荷重下の車両重心位置計算
・エンジン動力限界とタイヤ駆動力限界による直進加速性能の計算
・各ギヤ比の決定と加速性能計算
・前輪駆動車と後輪駆動車の性能比較

● 乗り心地性能
・車両の乗り心地性能の予測と改良法
・車両と車輪の共振周波数計算
・ピッチとバランス周波数計算
・「路面粗さ入力、タイヤ・ホイールの非均一性、車体への直接入力」に対する共振周波数の計算

● コーナリング性能と転倒性能
・タイヤとサスペンションが「Understeer Gradient」に及ぼす影響
・前輪駆動がコーナリング特性に及ぼす影響と車両設計パラメータ
・定常状態と過渡状態の転倒閾値計算
・転倒時の転倒過程とサスペンションの相互作用

● 操舵系とサスペンション系
・操舵系の基本部品とサスペンションとの相互作用
・ロールステアとバンプステアの抑制法
・キングピンキャスタ角、傾斜角及びスクラブ距離とハンドル反力の計算
・サスペンションの各種形式とアンチダイブ、アンチスクワットの力学
・各種サスペンション形式でのロールセンターの求め方

 ■講義の様子

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教科書として使用する「Fundamentals of Vehicle Dynadmcs」は英語の文献です。

教科書を基に講師が作成した日本語テキストを使用して、わかりやすく解説します。

 

 

 

 

 

 

 

 

受講者の方々同士で教え合い、議論して頂くことで、講座内容の理解を更に深めて頂くことができます。普段は、別の会社、別の分野でご活躍される受講者の皆様ですが、ここでは受講者仲間です。この貴重な場を是非ご活用下さい。

 

 

 

講座の様子をブログに掲載しています。

ブログはこちら  http://www.virtualmechanics.jp/blog/

 

 

講座案内の動画をご覧ください。

 


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開催日時 講義内容

第1回

2017/6/16(金)

担当講師:中村

序論
 車時代の黎明期、車両運動序論、モデル化の基本的手法、動的車軸荷重

乗り心地
 加振源、路面粗さ、伝達系加振、車両応答特性、アクティブ制御、乗り心地

第2回

2017/7/28(金)

担当講師:中村

加速性能
 動力限界加速、エンジン、パワートレイン、トラクション限界加速

制動性能
 基本式、制動力、ブレーキ効力係数、タイヤ路面間摩擦、連邦規則、
 ブレーキ調整弁、ABS 、後輪ロック、ペダル踏力ゲイン

第3回

2017/9/8(金)

担当講師:米川

定常旋回
 低速旋回、高速旋回、コーナリングの式、アンダーステア勾配、特性速度、 
 臨界速度、横加速度ゲイン、ヨー速度ゲイン、
 サスペンションのコーナリングへの影響、アンダーステアの総括

走行負荷
 空力(抗力、横力、揚力)、転がり抵抗

第4回

2017/10/6(金)

担当講師:米川

サスペンション
 リジッド車軸、独立サスペンション、トレーリングアーム、
 SLA サスペンション、スイングアクスル、アンチスクワット、
 等価トレーリングアーム解析、四輪駆動、アンチダイブ、ロールセンター、
 アクティブサスペンション

第5回

2017/11/10(金)

担当講師:米川

ステアリング系
 リンク機構、ジオメトリ誤差、前輪ジオメトリ、力とモーメント、
 操舵系のモデル、操舵系の例、前輪駆動、トラクション力の影響、
 四輪操舵、低速旋回、高速旋回

転倒
 剛体車両の静的転倒モデル、サスペンション車両の静的転倒モデル、事故

第6回

2017/12/8(金)

担当講師:中村

タイヤ
 タイヤ構造、タイヤサイズとロードインデックス、タイヤ座標、力の発生、 
 トラクション特性、コーナリング特性、キャンバスラスト、
 アライニングモーメント、制動とコーナリングの重畳、コニシティ、
 プライステア、タイヤ振動

修了式

●時間スケジュール

第 1 セッション:10:30〜12:00
第 2 セッション:13:00〜14:30
第 3 セッション:14:45〜16:15
第 4 セッション:16:30〜18:00

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6回すべての講義に参加し、課題提出と確認テストでの評価が一定の基準を満たした場合、修了書をお渡しします。車両運動力学のプロとして自身を持って業務を遂行していただき、後輩たちへのみちしるべとなって下さい。

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株式会社バーチャルメカニクス本社 セミナールーム

名古屋市中区丸の内一丁目 10 番 19 号 サンエイビル 8 階 TEL:052-265-6035

 


 

■受講者の声

 

  • 講師の方が受講者に話を上手く振りながら講義を進行して下さったので、ディスカッション型の講義となり、非常に密度が濃く、とても良い講座になったと思います。他の自動車メーカーの方々からいろいろな話を聞くことができのも非常に役に立ち良かったと思います。
    (OEM A様)
  • 特許の調べ方や「車両の運動と制御」の説明が一番今後に生かせる内容でした。
    (OEM B様)
  • この講座によって、車両の部品単位で性能をみることができたのは良かった。専門的な英単語の勉強を行えたので、英文の専門書を少しでも読めるようになったことが良かった。
    本以外の話を聞くこともできスキルアップできました。
    (OEM C様)
  • 議論しながら「気づき」が得られた良い機会でした。分かっているようで解っていないことがたくさんあるなと感じました。
    (OEM D様)
  • 非常に大事な内容の詰まった講義で、車両の運動(操縦安定性、乗り心地等)を扱う実務者にとっては、強くすすめられるセミナーでした。また先生の幅広い知識で、様々な質問に丁寧に答えて頂けました。自分の技術者としてのキャリアにとってかけがえのない経験になったと思います。ありがとうございました。
  • (OEM E様) 

  • 中村先生のお話楽しかったです。本を一人で読むと苦痛ですが、みんなで実例も交えながら学べたのが良かったです。ありがとうございました。
  • (OEM F様)

  • 入社2年目で車両について知識が乏しかったのですが、今回の講座を受けることで車両運動の基礎を理解することができました。また、たくさんの本や論文の調査方法を教えて頂いたため今後も勉強して行きたいと思います。
  • (OEM G様)

  • いろんな話しを聞けてとても勉強になりました。
  • (OEM H様) 

  • 半年近くの間でしたが、とても参考になる講座でした。他メーカーの技術者の方と交流ができ、多くの刺激を得ることができました。また議論する事で理解が深まる場面が多くありました。
    (サプライヤー I様)
  •  毎回楽しく参加させて頂きました。今後も今回の教科書、資料を使用して知識を増やしていきたいと思っています。
    (エンジニアリング会社 J様)FVDpic.JPG
  • 全体を通して自分との違う領域のことも時間を取って考えることができ、勉強になりました。ありがとうございました。
  • (エンジニアリング会社 K様)

  •  今回、車両力学について学びとても勉強になった。タイヤメーカーで車両についての知識が低かったため、いろいろと勉強になった。
    (タイヤメーカー L様)
  • 海外の文献を中心に学べたのはとても有益でした。
    (エンジニアリング会社 M様)
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    CarSim/TruckSim/BikeSim 保守ユーザー様特別価格:30 万円(税別)(保守契約 1 ライセンスにつき1 名様の適用となります。)
    一般参加価格:45 万円(税別)
    ※1 日のみの受講も受け付けております。1 日のみの受講料についてはお問い合わせください。

    ・定員12名(最少開催人数3 名)
    ・通期で受講の場合、4月中旬に請求書をお送りします。5月末までに銀行振り込みにてお支払いください。1日のみの受講の場合、受講日当日に請求書をお渡し致します。受講月の翌月末までに銀行振り込みにてお支払いください。振込手数料は受講者にてご負担ください。 
    ・お申込みを取り消される場合には、必ずご連絡ください。その際、当社規定に準じてキャンセル料が発生致します。
    交通費、宿泊費は含まれておりません。

    ・内容は予告なく変更する場合がございます。ご了承ください。

    ・実務者向けの講座になっております。教育関係者、学生の参加はご遠慮ください。
    ・著作権はバーチャルメカニクスに帰属しています。

    ・「Fundamentals of Vehicle Dynamics」(Thomas D. Gillespie 著)は各自でご用意ください。斡旋販売も承ります。


     お問い合わせはメールにて承ります。

    E-mail: support@vmc.jp  担当:米森

     


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